TS-520の故障〜その2

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故障したTS-520Xを修理すべく、ダイオードとコンデンサーを買ってきました。ダイオードは互換性のありそうな1V600(だっけ?自信なし。1kV/600mAの整流用)にしました。ブロックコンデンサーは今では入手困難そうなので、22uF/450Vの立型の電解コンデンサーを無理やり付けることにしました。

この写真は壊れた整流用コンデンサーの基板です。見えにくいですが、上の一番右にあるダイオードが壊れています。

こちらは壊れたブロックコンデンサーです。底部が少し膨らんでいるのが分かるかと思います。

これは電源部です。トランスの下の横長の基板が、このページの最初の写真の全景。整流用のコンデンサーが載っている基板です。

上の写真の基板をボディに固定しているネジを外してとりあえず裏側にハンダゴテが届くように垂直にしました。配線がごちゃごちゃしていて非常に作業がしにくいです。

とゆうわけで、結構苦労してダイオードを取り替えて、基板を元通りに固定しなおしました。一旦ここで通電してダイオードの出力側にDCの電圧が来ていることを確認しました。300Bというダイオードの片側に当たる端子にはちゃんとDC電圧が出ています。電圧は100V程度でした。これでよいのかどうか、ちょっとわかりませんでした。ダイオードには470Ωの抵抗が接続されているのですが、そのダイオードと反対側(300Aというピンが出ている)の電圧を測ると……ナゼか0V。うーんどうもおかしいような気が……。

とりあえず一旦電源を切り、今度は壊れたブロックコンデンサーに接続されるべき300Bから来ている線の先に買ってきた22uF/450Vの立型電解コンデンサーを接続しました。電源は無事に入りました。先ほどの300Aの電圧を測るとDC250V程度が出てきています。ただしさっきと同様300Aという端子の電圧がやはり0Vです。ちょっとおかしいような気がします。

そのまま今度はフロントパネルのヒータースイッチを入れてみました。何事もなく動作を続けています。煙が上がったりというようなこともありません。ヤレヤレ。そこで次にモードスイッチをTUNEにして、送信状態にしてIP(プレート電流)を確認すると……電流が流れない。うーん。ドライブつまみを回しても全くパワーが出ません。

結局ダイオードとコンデンサーを交換すれば直る、と思っていたのですが、どうもそれだけではないようです。結構厄介だなぁ……。とりあえずこの日はここで作業を止めました。もう一度回路図をみて考え直すか……。

ゆっくりと回路図を眺めてみると、電圧が出てこない300Aという端子には、平滑用の22uFのコンデンサーと並列の470Ωの抵抗を介してグランドへ落ちるのと、ドライバーアンプとして使われる12AU7のプレートへ行きます。そこで、ダイオードへつながっている抵抗(470Ω/2W)の抵抗値を調べてみると、なんと断線していました。たぶん巻線抵抗が焼け切れてしまったんだと思います。

たまたま手持ちに同じ抵抗がなかったので、500Ωの抵抗に変えてみました。すると……無事にプレート電流が流れるようになりました。送信もできました。というわけで一応修理は完了です。そのうちに470Ωの抵抗を今度買ってきて、ちゃんと付け替えようと思います。

その後7MHzのCWとSSBで交信したところ、いずれも良好な電波だと評価を頂きました。直ってラッキィ!!

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