アンテナチューナーキットZM-2
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EMTECHというところからZM-2というQRP用アンテナチューナーが$45で販売されているのを発見して早速注文しました。
特徴としては
- ビジュアルSWRインジケーター
- ロングワイヤー、ショートワイヤーあらゆる長さのワイヤーアンテナにマッチング可能
- 平衡アンテナ(ループアンテナ、デルタループ、ダイポール、バーチカル……)にマッチング可能
- 同軸ケーブルでフィードするアンテナのミスマッチにも対応
- 80m〜10mまで対応
- 最大15Wまで大丈夫
- 初心者でも2晩で作製可能
- パネルのレイアウト、大型のツマミを含めすべての部品がキットに含まれている
- 大きなトロイダルコア1つと小さなトロイダルコア1つを使い、ワイヤリングはすぐに完了
- 他には追加部品は不要、大きさは5-1/16" x 2-5/8" x 1-5/8"
とのことです。これで$45は安い!!と思ってすぐに飛びついてしまいました。送料が心配でしたが、日本へは送料込みで$54でした。クレジットカードで決済可能です。
注文後なんと1週間で国際郵便の速達で届きました。
組み立てはトロイダルコアにビニール線を巻くのが少し面倒ですが、すぐに完成しました。フロントパネルは穴があいておらず自分であけます。テンプレートの白いシールと、穴あけ後に張り付ける半透明のシールがあり、最初に白いシールを張りつけてドリルで穴を空け、その後シールを剥がして半透明のシールを張って出来上がりです。
完成後早速10MHzのダイポールアンテナで試用してみました。一応どのバンドでも1.5以下にはなるようです。1.9MHzはダメでした(使用範囲外)。バンドによっては1.0まで下がりますが、あわないバンドは1.3〜1.4くらいまでしか下がりません。まあ一応動作は確認。ZM-2にはSWRインジケータがあり、マッチングが取れると赤いLEDが消えるのですがよっぽどマッチングが取れないと消えないことがわかりました。ただ少し暗くなった状態でもSWR計で測ると1.2から1.3程度までは落ちています。
(01-10-10追加)
一応使い方のメモを……
一度に1本のアンテナしか接続できません。J1にトランシーバーを接続します。もし450Ωのラダーライン、300Ωのウィンドウラインまたは300ΩのTVフィーダーを使っているなら、"BAL ANTENNA"に接続します。ラインからバランを取り除いてください。ZM-1は平衡型チューナーなので不要なだけではなくバランはロスを発生させるためチューニングに問題が発生します。もしロングワイヤーを使っているなら赤ターミナルにアンテナを接続し、黒ターミナルにグランドワイヤーかグランドプレーンをつなぎます。もしZM-2をミスマッチの同軸ケーブルにつないだアンテナにチューニングさせるために使うのであれば、BAL ANTENNAから線を外します。LINKスイッチをGNDポジションに切り替え、アンテナに繋がった同軸ケーブルを"ANTENNA"コネクターにつなぎます。もしアンテナチューナーを使ったことがある人なら、Zマッチはスイッチにインダクタンスがなく、2つのチューニングコントロールしかないため早く容易にチューニング可能と言う点で大きく異なります。S1を追加した並列250pF(実際には266pF)あるいは並列250pFと500pFの入力キャパシタに切替えます。これは80mで短いアンテナを使う場合必要で、他のバンドで必要となることはめったにありません。もうひとつの違いは同調点は非常にシャープなため同調点を見逃しがちです。素早く同調させるうまい方法は受信機の雑音が最大となる点を選ぶことです。S3をTUNEポジションに切替え、LEDが消える点、つまりSWRが最低の場所にチューンします。もし見つからないなら、二つのコントロールを強制的にまわします。TUNEポジションにずっとしておかないように気をつけます。送信を続けると抵抗が非常に熱くなります。Zマッチにとって、以前のチューナーにはできなかったアンテナからの反射が0となるようにすることは普通です。従来のチューナーを用いてワイヤーを木の上に投げ、同調させることができます。それは偶然です。ZM-2を使えば、それはとても早いため最初は信じられないでしょう。
チューニングのコツは、まずC2を回して受信機の雑音の最大点を探します。次に送信にしてLEDが暗くなる点を探します。さらにC1を回してLEDがもっと暗くなる点を探します。
このページが参考になります。
(01-11-18追加)
一度フタを開けて大きいほうのトロイダルコアに巻いたビニール線をボンドで固定しました。↓の写真はこの時に撮影したものです。
7m1kng@jarl.com