いかれたスペアナの入手~2
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仕方がないのでちょっと中を開けてみました。
これは1stローカルを作り出すYIG(Yttrium Iron Garnet)です。スペアナで最も重要な部品ですが、やはりこのYIGがロックしていないようです。YIGについてははよく知りませんし、情報もあまりありません。いろいろインターネットで探しましたが、敢えて言えば下のWebページに説明がある程度です。
http://www.ops.dti.ne.jp/~coredump/content1/index.html
YIGがロックしない原因がPLLの制御回路の問題なのか、それともYIG自体がいかれているのかわかりません。ただ、普通に考えるとPLLがおかしくなるというのはあまり考えにくいので、やはりYIG自体がおかしいのでしょう。このスペアナで使われているYIGは、
TOP1242A YTO
という型番のものです。よくわかりませんが、メインコイル駆動回路で粗い周波数調整をおこない、FMコイル駆動回路でPLLを掛けるのが一般的なようです。
なんだか蓋を開けていじくっているうちに、今度は"AFC ERROR"というのが画面に表示されるようになりました。このスペアナはスパンがある程度狭くなるとAFCをかける機能がついており(はずすことも可能です)、それがエラーを起こすようです。ブロック図を見ると、AFCは1stLO、つまり、問題となっているYIG発振器のリファレンスクロックを可変するようです。てことは、つまり、YIG本体ではなく、リファレンス周りがおかしいということも考えられます。リファレンスの周波数は12.8MHzですが、ここがいかれていないかどうかを次にチェックするべきだと思い至りました。
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