続・7MHzダイレクトコンバージョン受信機(その2)

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ここで2つ目の7MHzダイレクトコンバージョン受信機を作りましたが、ようやく箱に入れました。


気になるのは(おそらく)50Hzのハム音がやたらすることと、AM放送波が聞こえてくることです。AM放送波はベースバンドで混入していると思われるのですが、シャーシと基板のグランドを接続したところ殆ど聞こえなくなりました。ただハム音の方は箱に入れて蓋を閉めると余計に酷くなりました。おそらく電池で駆動していると聞こえないんだとは思います。アンテナ端子の10kΩのVRの両端に220Ωの抵抗を接続し入力インピーダンスを下げてみましたがあまり効果はありませんでした。

←内部の写真です。クリックすると拡大します。

ケースの底面にスピーカーをおきました。アンテナ端子にはBNCコネクタを使いました。ユニバーサル基板上に試行錯誤しながら作ったのであんまりキレイではありません。

13.8Vの電源を繋いで消費電流を測ると無信号時で約23mAでした。周波数は比較的安定しており、SSBを聞いている分には変動は気になりません。CWを聞くとトーンが徐々に変化するのがわかります。

箱に詰めたこの受信機は思いの外安定して動きます。電源投入直後からの周波数変動は殆ど気になりません。次の表に第一弾と第二弾のDCRの周波数変動特性をまとめてみました。

電源投入直後45分後
第一弾下限 7007.5kHz 7000.2kHz
第一弾上限 7112.2kHz 7105.3kHz
第二弾下限 6994.4kHz 6994.2kHz
第二弾上限 7097.6kHz 7097.4kHz

測定条件は7月末の午後21時頃、エアコンの効いた室内で測定中の温度変化は殆どないと思います。第一弾はこの表のように、電源を入れてから45分間で5kHzほど上限、下限とも下がっていますが、第二段は非常に安定していることがわかります。交信を聞いていても殆ど選局ツマミで調整する必要がありません。

音質は両方の受信機とも非常に良いです。メインで使っているTS-680とは比べ物になりません。特に第二段の方は高域の混信もあまり気になりません。ただしAGCがないので、非常に強力な局の音量がやたらでかくなるのと、夜間の放送波の回りこみは気になります。ただ、第二段の方は初段のフィルタが効いているのか、放送波の回りこみに関しては第一弾ほどは気にならず、そんなにRFゲインを絞らなくても大丈夫です。ハム音の方は長いDCコードに換えたところ随分と小さくなりました。
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