T-ONEで10mFMへ
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2002年3月にyahooのオークションでT-ZONEからたしか¥19,800で売られていたT-ONEという10mの無線機を手に入れました。ダメもとで¥5,000で入札したらあっさり落札できたものです。
この無線機は思いのほか小さく、手のひらにのっかるくらいです。モノも非常に綺麗で新品同様でした。イルミネーションがきれいで、ライトをつけるとけっこうカッコイイです。写真では液晶部分が緑色っぽく写っていますが、実際にはもっとくすんだ色です。
T-ONEは28.70MHzから28.99MHzのAMと29.00MHzから29.70MHzのFMの合計1MHzを10kHzステップで送受信できます。AMとFMの切替えは周波数帯で固定されており、ユーザーが選択することはできません。また、スキャンをかけると、AMからFMまでいっぺんにスキャンするので、FMだけとかAMだけのスキャンができないところが不便です。送信出力は高出力モードで実測でFMで12W程度、AMは1W程度です(カタログスペックはFM/AMで7W/1W)。低出力モードではいずれも0.5W程度でした。FMの高出力時で消費電流は約2Aでした。
ここに少しだけT-ONEに関する情報があります。この無線機はなにかのスイッチを押すたびに鳴るビープ音がかなりやかましいので、ここに書かれている通りにチップコンデンサを外したところ、かなり小さい音になりました。車の中などの喧しいところで使うにはあれくらいの音量が必要なのかもしれませんが、室内で使うにはうるさすぎます。あと、同じページにFMの変調が浅いと指摘されています。これは実際に交信してその感じから判断しないと対策すべきかどうか判断つきませんので、とりあえずはいじらないことにします。
2002年の5月1日の夜、ふと28MHzのツエップアンテナを繋げて29MHzのFM帯をワッチしてみると、かなり強力に旭川の局が入感しています。Esだと思います。これはT-ONEで交信するチャンス!!と思い、アンテナを繋ぎ換えてCQ出したところを呼んで交信できました。これがT-ONEを使ったFMの初交信でした。
5月3日の夕方、かなり大規模なEsが発生し、このときに九州の局2局と交信できました。この日は50MHzでも今年初めてのEsで大騒ぎでした。Es発生時のFMは独特な感じで面白かったです。国外の違法局の混信がかなりあるのですがちょっとでも強い方が相手を潰してしまうのであまり気になりません。同一周波数で出ている2局が交互に浮かんだり沈んだりする様子はなかなか聞いていて面白いです。
(2002-6-11追加)
T-ONEの出力がFMで12Wと書きましたが、パワー計がどうも実際の出力より50%くらい多めに表示されていたようで、他のパワーメーターと比べながら調整しなおしました。で、もう一度測ると大体FMで7Wでカタログ値と同じ位です。AMは1Wも出ていない感じです。6月に入ってようやくEスポシーズンになりましたが、九州や北海道の局と何局か交信できました。変調が浅いというようなことを言われたことは今のところありません(聞いてもいませんが)。
しばらく聞いていて、だいぶこのバンドの様子がわかって来ました。FMモードで使われるのは29.02MHz〜29.28MHzの20kHzステップ(たまに10kHzステップで出ている局もいます。スーパーナローというのでしょうか?)のようです。29.30MHzは呼び出し周波数でときどきここでCQを出す局もいます。東南アジア方面の違法局は29.20、29.25、29.30MHzあたりでよく聞こえます。
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