スペアナキットGigaST
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GigaSTという簡易スペアナキットを購入しました。詳しくはここ。購入したのは第4世代品で上限周波数は7GHz、トラッキングジェネレータ機能付きです。
スペアナといっても簡易的なものなので、スパンは最小10MHz、RBWも200kHzと50kHzと2段階の切替しかできないので、できることは限定されますが、それでも3万円ちょっとで手に入ると言うのはすばらしいことです。
これはGigaSTを立ち上げた最初の画面です。センター0Hz、スパン10MHz、RBW200kHzでこのような形になります。
これはトラッキングジェネレータモードにしてスルーの特性を測定したものです。周波数はゼロから1000MHzまで、RBWは200kHzにしています。低い周波数(50MHz以下)はレベルが下がって余り使い物になりません。調整すればよくなるのかもしれませんが、よくわかりません。
これはRFインクワイヤリーのコモンモードフィルタの特性をトラッキングジェネレータで測定したものです。高い周波数付近で波打っていますがそもそも50MHz程度までのものなので。
これはシンワのローパスフィルタです。
これはコメットのローパスフィルタです。120MHzあたりに盛り上がりが見られます。
その後、TGの時にFLATのボタンを押すと、周波数特性を補正してくれることがわかりました。まずTG出力を入力へ直結し、FLATを押して一度スイープさせてPAUSE→HOLDし、次にフィルタを間に入れて一度だけスイープさせると下のようにきれいなフィルタ波形が得られます。
これは取り直したシンワのローパスフィルタです。100MHz以上で60dB以上の抑圧比が得られています。65MHz付近に跳ね返りがあります。10MHz以下の低いところはあまり当てになりません。
これはコメットのローパスフィルタです。シンワのフィルタに比べると阻止域の抑圧量が若干少ないのと、カットオフ周波数が低いことがわかります。50MHz帯付近の抑圧量はこちらのほうが優れています。いずれも帯域内のロスはこのスペアナで見る限りは殆どゼロに見えます。
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