PCを用いたソフトウェアラジオキット
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さて、2006年12月のCQ誌にソフトウェアラジオの基板が付録でついてにわかに盛り上がりを見せるソフトウェアラジオですが、ここでキットを売っています。私はヤフーのオークションで手に入れました。
しばらく時間がなくてほったらかしだったのですが、ついに暇を見つけて組み立ててみました。
この基板は7MHz帯の信号をベースバンドのIQ信号に直交復調するものです。IQチャネルがPCのサウンドカードのステレオ入力端子へ入力されると、後はソフトウェアで信号処理が行われ復調が行なわれます。
作ったのはいいのですが、無線部屋(シャックともいう)にあるPCが小型のも(東芝のEQUIUM S5040)ので、サウンドカードにステレオのライン入力がないため動作チェックが行なえないことに気づきました。ザンネン。一階のPCにはちゃんとライン入力がありますが、無線機の部屋から遠いので、ちょっと。せっかくだから96kHzのサウンドカードをどこかから入手してみたいです。。
(2008-1-5追記)
2階の無線部屋(シャックともいう)にあるパソコンは小型のデスクトップで、MIC入力のみでLINE入力がありません。そこで、古いWindows2000が載ったタワー型のパソコン(CPUはAMDのK6-U450MHz)を久しぶりに起動して試してみました。ところがソフトウェエアラジオのソフトウェエアは非常に重くて、結論からいうとうまく動作しませんでした。仕方が無いので1階に置いてあるペンティアム4(2.8GHz)のパソコンを2階へ持って上がり、試してみたところ、ようやく、まともに動作しました。
ソフトウェアとしてはrockyというものとSDRadioというものを試してみましたが、rockyの方が感触としては使いやすそうです。まあ、似たようなもんですが。
少しの時間しか試していないので、まだよくわかっていませんが、アンテナにつないで昼間に聞いてみると、7MHzの賑わった交信がいくつも聞こえてきます。選局もソフトウェアでずるずると動かすだけで簡単です。バンドスコープの画面で、どのあたりに電波が出ているのか、まあまあ見ただけでわかります。IチャネルとQチャネルのバランス(位相や振幅)に誤差があると、イメージとなって、中心周波数(Soft66のキットでは7056kHz)のもう片側に出力されてしまいます。あと、DCオフセットがあると中心周波数に強いキャリアが出力されてしまいます。このあたり、微調整すればよくなるんでしょうが。あと、サウンドカードによっては左と右のサンプリングのタイミングがずれているものがあるようです。ただ、ソフトウェアでそのあたりは調整可能なものが多いようです。
一般的なサウンドカードはサンプリングレートが48kHzなので、受信周波数は中心周波数±24kHz、つまり、7056kHzの場合は、7032kHz〜7080kHzということになります。96kHzのサウンドカードを入手すれば、±48KHzつまり、7008kHz〜7104kHzとなり、7MHz帯のほぼ全域を受信できることになります。
これとは別に、デザインウェーブマガジン07年7月号にFPGAを使ったソフトウェアラジオの記事とFPGA基板が出ていたようですが、すでにバックナンバーは売り切れ、AMAZONで探すと中古(古本?)で4000円近くと、元の値段の倍近い値が付いています。これも機会があれば手に入れてみたいですが、倍の値段払うのは……ちょっと……。
というわけで、なかなか面白そうです。
7m1kng@jarl.com