自作トランシーバーの設計
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さて、そろそろトランシーバーを自作するという計画にとりかかることにします。案としては、
- 7MHz帯専用CWトランシーバー
- 7MHz帯のCW専用。これなら周波数の可変範囲を30kHzとればよいのでVFOやPLLを使わなくてもVXOで何とかなりそう。ただトランスバーターなどを使った他の周波数帯での利用が困難
- 50MHz帯CWトランシーバー
- 50MHz帯のCW機として、東京ハイパワーのトランスバーターを使ってHF帯での利用も考える。ただしこの場合、周波数可変範囲が150kHzは欲しいのでVXOではムリ。VFOも安定度が悪いことを考えるとPLLを使いたい
- 9MHzCWジェネレーター+トランスバーター
- とりあえず汎用のジェネレーターを作っておいて、あとは後付けのトランスバーターでなんとかする。でもこれだと50MHz→HFのトランスバーターを使う時に一度50MHzへアップコンバートして再度HF帯にダウンコンバートすることになるので、なんだか馬鹿らしい。ただ、いずれにしてもどうせジェネレーター部分(に相当するもの)は必要なので50MHz→HFのトランスバーターを使うとすると馬鹿らしいことになるような気がする
とにかく、送信にSSBは必要ないと思っています。そのかわりに選択フィルターの帯域幅を狭くして(500Hzくらい)CW専用に使いたいのです。
次に入手可能な部品を検討します。昔であれば無線機の構成を検討してから部品の入手を考えればよかったのでしょうが、最近はいろいろと手に入りにくくなってきていますので。
- IFのAGCアンプ……MC1350(450円[2001年2月現在])
- ミキサ……SN16913(240円[2001年2月現在])orSN76514(650円[2001年2月現在])
- ミキサ+発振器……NE612(600円[2001年2月現在])
- フィルタ……水晶振動子を使ったラダー型フィルタ(水晶は池田電子で@100円)
- オーディオアンプ……LM358(50円[2001年2月現在])
- エアバリコン……30pF(720円[2001年2月現在])
上記のミキサIC(SN16913とSN76514)はTIの製品ですが、Web上どこをさがしてもデータシートが見当たりませんでした。NE612については入手できました。
それから11.2735MHzの水晶フィルタとそれとペアで使う水晶振動子が手に入ったので、これでSSBジェネレーターでも作ろうかと思っています。
さて、自作する上でまず参項になりそうなページをいろいろ探しました。以下にそのページを示します。
- JF1OZLさん
実にさまざまな自作の記事があります。この方はICを使うのがあまり好きではないのでしょうか、ほとんどディスクリート部品で組んでおられます。ジャンクの水晶を使ったりしているのでそっくり同じ物を作るのは難しそうですが、とても参考になります。
- 7N3WVMさん
この方の作品(?)は実にカッコよいです。惚れ惚れするような作りです。VXOの可変幅を大きくする技術(SuperVXOと呼んでおられます)はいいですね。
- JA6HICさん
ここではSSB/CWのいくつかの無線の自作例があります。この方の特徴は発振器にPLLを使ったシンセサイザをとり入れているところです。制御回路がめんどうですが、できれば素晴らしいですね。
- VU2UPXさん
PICを使った周波数カウンターがあります。これは便利そうです。また7MHzや10MHzのCWトランシーバーの作り方が、プリント基板のパターンまで含めてあります。この方の作品もとてもカッコよいです。
- S57NANさん
ここにもPICを使った周波数カウンターがあります。またNE612のトランスバーターの記事も参考になります。
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頭の中で考えている順序としては、
- 周波数カウンター……これがないといくらなんでもどうにもならない。SGも欲しいけどなぁ。
- 10MHz付近のVXO……VXOの練習用に作ってみたい。可変周波数範囲がどれくらいとれるか調べる用。
- 水晶ラダー型フィルタ……同じ周波数の水晶を4〜8個くらい使ってラダーフィルタを作ってみたいです。
- シングルスーパーヘテロダイン受信機……受信周波数を7MHzとして、10MHz付近のIFを考え、17MHzくらいのVXOをつかえばいいのかなぁ...
7m1kng@jarl.com