50MHzSSBトランシーバーの製作

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ここで紹介したように11.2735MHzの水晶フィルタを使ったSSBジェネレーターを作りましたが、これにつながる50MHzのトランスバーターを作って一応50MHzSSBトランシーバーにまとめました。ここでVFOを使った局発を作りかけましたが、道のりが遠そうなので、とりあえず千葉秀明さんの本に紹介されている50MHzのトランスバーターをそのまま作りました。この記事の基板とコイルはSSBジェネレーターと同じようにアイテック電子研究所から通販で入手しました。13MHz(でなくてもいいんですが)の水晶振動子も必要なのですが、これはサトー電気の通販で\250で売っていたのでそれを買いました。


これは調整中のケースの中身です。2階建構造になっていて、下段がSSBジェネレーター、上段がトランスバーター部分です。周波数可変範囲は50.235MHz〜50.270MHz程度と狭いです。おいおい外部VFOを使って広い範囲で使えるようにしてゆきたいと思っています。


これが最終的にケースにいれた状態のトランシーバーです。ケースは秋葉原の千石電商というところで¥810で買った金属製の安いものです。立てつけは良いとは言えませんが、外見はそこそこだと思います。おまけにケースが柔らかいので穴あけがラクでした。マイクコネクタは4Pのものを用い、ピン配置はKENWOODとコンパチになっています。Sメーターは安いラジケーターを使いました。

使用感ですが、感度は非常によく、手持ちのYAESUのFT-690mkIIで聞こえない微弱な信号が聞こえます。内部雑音も少なく、NFの良さが感じられます。周波数安定度も(原発に水晶を使っているので当然ですが)まったく問題ありません。問題点としては、周波数可変範囲が狭いのは仕方ないとして、受信音が悪い点が上げられます。なんだか音声に妙なピークが感じられ(おそらく1kHz位)、箱の中に入って聞いているような聞き疲れのする音です。これが水晶フィルタが悪いのか、低周波増幅部が悪いのか、それともスピーカーが悪いのか、現段階では判断できません。これも追って調べてゆきたいと思います。

なにはともあれ、とりあえずトランシーバーとして動作するものが完成しました。フーっ。

(2002-1-14追加)
埼玉コンテストで強い局(メーターが振りきれるくらい)を呼んでみたら、2局ほどと交信できました。無事にレポート交換もできました。
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