雑音源の究明と対策2008年版

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ここで雑音のことに触れましたが、相変わらずHF帯の雑音がひどいです。ここで紹介したソフトウェアラジオは±24kHzの範囲ですがバンド内の様子をいっぺんに見れるので、大変便利ですが、受信音を録音するのにもパソコンで復調を行なっているため都合がよいです。

というわけで、2008年3月2日の午後3時ごろから5時ごろにかけて、数種類の雑音を録音してみました。いずれもSSBで復調したWAVファイルです。
  1. WAVファイル
    ガラガラガラガラといううがいをするようなノイズで、これは間欠的に出たり出なかったりします。
  2. WAVファイル
    ヒュルヒュルヒュルという風のようなノイズです。レベルはそんなに高くないですが、耳につきます。
  3. WAVファイル / WAVファイル
    ジャーというかビャーというかそういうノイズで、これは周波数が時間とともにゆっくり移動します。
いずれも原因は不明で、常に出ているわけでもありませんが、最後の周波数が移動するノイズは常に出ている感じがします。
http://www.geocities.jp/ja3npl/
http://homepage3.nifty.com/byp/noizu1.htm
http://psk31.cocolog-nifty.com/digitalmode/2008/03/4_d3b8.html
http://hirotaka929.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_3c1c.html
http://blogs.yahoo.co.jp/delgogo826/folder/954851.html
などが参考になります。やはり家の中から出ているノイズではないとすると、近所の電柱が臭いです。6600Vの高圧線とか。犯人を特定するのがかなり厄介そう。


↑これがソフトウェアラジオで7MHz帯を受信しているときのスペクトラムです。日時は3月8日の夜2000頃です。夜になると国内交信が殆どスキップして聞こえなくなるため、ノイズしか受信されません。そういう意味では冬の夜がノイズの解析にはちょうどいいです。丁度カーソルがある7065kHzあたりに上のガラガラガラガラというノイズが出ています。このときはそんなにレベルは高くないですがなぜか3kHzおきに別のノイズも観測されます。


↑これは別の時間(上より同じ日の少し遅い時間)のスペクトラムです。その上の絵にあった3kHzおきのノイズは出ていませんが、ガラガラノイズは同じ周波数に出ています。ちなみにど真ん中の線スペクトルはキャリア(7056kHz)でこれは常時出ています(正常です)。また7040kHzより少ししたあたりには7MHz帯でいつもCWで"M"の連続が聞こえてきますがそれです。


↑これはRockyのWaterfallという画面で、縦軸が周波数、横軸が時間(左に行くほど前の時間)となっており、色の濃淡で信号強度を表現しています。画面はゆっくりと左に流れてゆきます。7070kHz付近に3本の線が見えますが、これがガラガラノイズです。聞いているだけではわかりませんが、このようにしてみると、3つの周波数からなるノイズであることが一目瞭然です。図のように時々止まったりすることがあります。というか、止まっているわけではなく、よく見ると7034kHzあたりに3本の線が見えますが、つまり周波数が移動しているだけということがわかります。

また、7046kHz付近にフラフラと周波数が変動する信号が見えますが、これが上で言う風のようなヒュルヒュルいうノイズです。7040kHzより少しあたりにビーコンのようなMの信号が見えます。

↓この2つは3月9日(日曜日)の午前中の7MHzの様子です。この日は非常にコンディションがよく、バンド中に交信が聞かれました。この状態ではノイズは(スペクトラムを目で見ても)判別できません。




↓この2つは3月9日(日曜日)の午後6時半ころです。これはノイズではなくおそらくOTHレーダーと呼ばれているもので、俗に言う"ヘリコプターノイズ"です。Waterfallを見ると、周波数が高いほうから低いほうへ帯状にゆっくりと変動しているのがわかります。コンディションは昼間に比べると悪くなっており、7045kHz〜7065kHzの間は交信が見当たりません。7065kHzあたりには例の3本線のノイズ、そしてその上の7072kHz辺りには風のようなノイズが観測されます。その下のスペクトラムの図を見ると山のようにポコポコとノイズが見られます。




  1. WAVファイル
    これは同じ3月9日の夕方5時ころのノイズです。コンディションはよく全国の交信が入感していましたが、このようなノイズが7MHzバンド全域にわたって聞こえます。これは、ノイズというよりかは他所の国からの妨害波(OTHレーダー)かもしれません
  2. WAVファイル
    これは同じ3月9日の夕方6時半ころのノイズです。
ところが同じ日の夜21時ごろ、再度7MHzを聞いてい見るとOTHレーダー(?)はすっかり消えており、前と同じように7070kHz付近に3本線の強いノイズが観測されます。あとは、ヒュルヒュルいう風の音のようなノイズも7045kHz付近と7075kHz付近にあり相変わらずです。

どうもこのヒュルヒュルいう風の音のようなノイズは周波数が時によって違う(時間と共にズレる)ようです。それに対して、7070kHz付近の3本の強力なノイズは周波数が割りと固定されている感じがします。


↓これは3月15日の夜21時ころの様子です。この日はいつもの3本線のノイズと、ヒュルヒュルノイズと共にジャーという少しづつ周波数が下がりながら出るノイズが聞こえます。この図だと7060kHzから7070kHzの間の例の3本線のノイズの少ししたあたりに見られます。よく見ると少しづつ周波数が下がっていることがわかります。


↓これは3月16日の夕方15時ごろの様子です。いつもの3本線は周波数が変わっていませんが、ヒュルヒュルノイズのほうは7060kHzあたりに移っていることがわかります。また上で述べた比較的帯域の広いノイズが7050kHzあたりに広がっています。やはり徐々に周波数が下がっていることがわかります。


↓こちらは同日16時ごろですが、コンディションは良好で全国のいろいろな交信が聞こえてきます。ヒュルヒュルノイズが7045kHzあたりまで移動していることがわかります。


↓同じく17時ごろです。OTHレーダーのノイズがバンド上半分を覆っています。夕方になるとでるのかなこれは。



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